添乗員の心構え

旅行をするのが好き・おいしいものが食べられる・世界中を飛び回って仕事ができる、華やかに見えるこの職業に魅力を感じて添乗員になりたいと思う人はとても多いですよね。しかし、旅行業界に入るきっかけとしては良いのですが、実はその思いだけでは残念な結果となってしまうのがこの添乗員という仕事なのです。。

添乗員の仕事は、想像以上に大変です(他の職業ももちろん大変ですが・・・)正直、想像している数倍は過酷です^^;旅行中はお客様と生活を共にするので体力的にも精神的にも休める時がありません。楽しむ時間も最初のころは皆無でしょう。。もちろん自分が楽しむために添乗するのではありません。『自分が楽しまないと相手を楽しませることなんてできない』という人もいますが、添乗員としての役割を勘違いしてはいけません。
旅行中にはトラブルが付きもので24時間気を張り詰めメンタル崩壊寸前のときもありますが、しんどい中にもやりがいのある仕事であることは間違いありません、そして日本や世界を飛び回ることで経験値も想像以上に上がることでしょう。しかし夢と現実のギャップに耐えられず添乗員を辞めてしまう人が多いのも悩みの種です。。今回は添乗員という素敵な職業の魅力と苦労をお伝えすることでこの仕事を違う視点で見ていただければとおもいます。


“添乗員として心に留めておきたいこと”
過酷とか辞めるとか、いきなり厳しいワードを言ってしまいましたが、、、大きな視点で見ると旅のプロフェッショナルとしての自覚を一人一人が持つことで旅行業界と添乗員の存在意義(2021年、旅行業界は転換期を迎えています)と必要性が確立され旅の魅力をより多くの人に知ってもらうきっかけとなるのは間違いありません。そして添乗員としての経験は自分自身の一生の財産となるはずです。

添乗員は仕事として何度も行っている旅先の1つでも、お客様からすれば一生に一度の旅かもしれない、お客様の大切な時間を共にできることは添乗員ならではの喜びであり魅力でもありますよね^^
目に見えない商品である旅の価値は無限大、同じ金額の旅でも100円の価値にも100万円以上の価値にもなる、非日常のひとときとはそういうものだと思います。

安心安全を第一として、旅行をきっかけに笑顔あふれる時間と心に残る思い出、そして価格以上に価値ある旅を提供するのが我々の仕事、旅行終了後のお客様の笑顔の先に、添乗員の存在価値があるのです。

“国内旅行でも海外旅行でも”
添乗員は旅のリーダーとして出発から帰着まで旅程を管理し、ときにはサプライズも企画し、トラブルには臨機応変に対応し、旅を安全かつ円滑に遂行する。旅先で力を発揮するのが添乗員です。旅行商品としてのツアーが成功するまでの過程には企画から交渉・営業・販売・手配など沢山のスタッフが関わって、そして添乗員に最後のバトンを渡すのです。旅の総仕上げとして現場に立つ責任が添乗員にはあります。添乗員によって旅全体のイメージを左右するといっても過言ではないと思います。それほど重要な役を添乗員は担っているのです。プレッシャーもあるかもしれませんが、とてもやりがいのある仕事でもあります。

ただ、むずかしく考える必要はまったくありません。大丈夫です!年間何百日も添乗しているベテランさんも、初めて訪れる場所を添乗する新人さんも、思いは一つ!お客様を笑顔にしたい・楽しい旅行にしたいという気持ちです。喜んでもらえる方法は一つではありません、自分で考え自分の添乗スタイルで、唯一無二のかけがえのない旅を提供していきましょう。自分にしか作れない世界にひとつだけの旅のストーリー、それが添乗員が作る旅の魅力だと思います。

この記事を書いた人

TAKASHI KOCHI
TAKASHI KOCHI
・総合旅行業務取扱管理者
・総合旅程管理主任者
・トラベルコーディネーター
・エリアスペシャリスト
(ハワイ・オーストラリア)
初めての海外旅行はホノルルマラソン(ヘロヘロで完走)『旅の価値は無限大』を合言葉にこれからの新しい旅行スタイルを提案します
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