七夕物語のお話
2021年の七夕はあいにくの雨もようですね。
七夕といえば、広い広い天の川をはさんで夏の夜空に輝く、おりひめとひこぼしの切ない恋の物語。この「織姫と彦星の七夕物語」とは、“おりひめとひこぼしは、一年にいちど七夕の日にだけ会える”という物語なんですが、詳しくは思い出せないという方も多いのではないでしょうか、、、
そこで、私の知っている七夕物語をお話しようかなと思います。
むかーしむかしの事でした、、
夜空にきらめく天の川に、ひとりの女の子が住んでいました。
彼女の名前は「織姫(おりひめ)」
機(はた)を織ることを仕事にしていました。織姫の折る布は、5色に輝く特殊な布でそれはそれは美しいものでした。
また織姫はとても一生懸命に仕事に取り組む真面目な娘でした。
天の神さまは、おりひめが遊ぶこともせず一生懸命に機を織る姿を見て考えました。
「おりひめもそろそろ年頃なのに、人のはたを織ってばかりではかわいそうじゃ。そうだ、おりひめにふさわしいむこを探してやろう」。
天の神さまはさっそくお婿さん探しをはじめました。天の神様があまのかわの岸辺を歩いていると、牛の世話をしている若者と出会いました。彼の名前は「彦星(ひこぼし)」、とても一生懸命に牛の世話をする真面目な青年でした。
『ひこ星なら織姫を幸せにしてくれるに違いない』
天の神さまは織姫と彦星を巡り合わせました。そして二人はひとめでお互いを好きになり、仲の良い夫婦となりました。
しかし結婚してからと言うもの、二人はお互いのことに夢中で、まったく仕事をしなくなったのです。
おり姫がハタを織らないため、神様たちの衣服はほころびはじめ、また彦星が牛の世話をしないため、牛たちはだんだんやせてきました。
天の神さまは何度も仕事をするように二人をたしなめましたが、二人はまったく態度を改めませんでした。
もうこのまま二人を放っておくわけにはいかない。ついに天の神さまの怒りは頂点に達し、織姫をあまのかわの“西”に、ひこぼしを天の川の“東”へとむりやり引き離すことにしました。
天の神さまの力によって、天の川はどんどん水かさを増し、二人は徐々に引き離されていきます。そして・・・ついにはお互いの姿を見ることさえできなくなってしまったのです。
彦星と別れてから織姫は泣いてばかりの日々を過ごしていました。その姿を見かねた天の神さまは二人に言いました・・・
『お前たちが、以前のように真面目に働くのなら、一年に一度、7月7日にだけ会うことを許そう』
その言葉に、二人は心を入れ替えまじめに働くようになりました。おりひめは前にもまして美しいはたを織るようになり、ひこぼしも一生けんめい牛の世話をして畑を耕したので、牛はすっかり元気になり、畑にも豊かな作物が実りました。
そして7月7日、ふたりは再会を果たします。その日が晴れると彦星は牛車に乗って織姫に会いに行くのでした。
ところが・・・
その日に雨が降ると、あまの川の水かさが増し二人は会えません。しかし、そんな雨の日には、どこからともなくカササギという鳥の群れが飛んできて、あまの川に橋を架けてくれるのです。
そしてその橋を渡り二人は無事に再会することができるのでした・・・
めでたしめでたし
と、いう物語です。アナザーストーリーとして有名なのは、おり姫にはライバルの女性がいた!?という泥沼な展開や、ひこ星は天の川を渡る途中で迷子になってしまった(^_^;)というハプニングや、その後二人のあいだには子供が産まれた!などの話もあるみたいですね(笑)
ほんとかどうか知らないですけど、こういう物語って想像力が豊かになるので楽しいですよね。
あと、もうひとつ気になることといえば、おりひめとひこぼしの距離です。二人がいったいどれぐらい離れて暮らしているのかというのをちょっと調べてみました。
織姫と彦星というのは、両方ともに実在する星で、それぞれに正式名称があります。
おりひめは、、こと座のベガ
ひこぼしは、、わし座のアルタイルといいます。
ベガとアルタイルの距離はおよそ15光年。つまり、光のスピードで15年かかってしまう距離なんです。仮に、おり姫が携帯電話で「ひこ星さんひこ星さん、7月7日に会いましょう」と電話をすると、ひこ星さんには15年かかって届きます。ひこ星が返事をすると、さらに15年かかっており姫さんに届くことになります。まさに異次元の世界・・・
ちなみに1光年っていったい、どのぐらいかといいますと、光が1年間に進む距離のことを『いちこうねん』といいまして、「光年」とはつまり、光の速さをもとにした距離のことなんです。
光が1秒間に進む距離というのは、地球を7周半回る距離と同じくらいといわれています。
すこしややこしいですけど、
地球1周が約4万kmなので、地球を7周半回ったとすると、光が1秒間に進む距離は約30万km。これを1年に換算すると、1光年は約9兆5000億kmとなります。
やはり異次元のせかいですよね。。。
こういう古くから伝わる物語は面白い話が多いので、 他にも色々と調べてみるのもいいかもしれないですね。
ちなみに、おり姫の(ベガ)とひこ星の(アルタイル)は夏の大三角を形成する星なので、7月だと東を向いて、空を見上げてみると見つけることができるかもしれないですね。
最後に、七夕にちなんで、
【七夕クイズ】で終わりたいと思います。
第一問
織姫と彦星はどんな関係でしょうか?
1.夫婦
2.兄弟
3.恋人
正解は、1.夫婦
織姫と彦星はとても仲の良い夫婦です。しかし、結婚をすると二人の生活があまりにも楽しくて、二人とも仕事をしなくなりました。そんな二人を見た神様が怒って二人を引き離し、7月7日の1度だけ会うことを許したそうです。
第二問
七夕の飾りはいつまで飾るでしょうか?
1.7月6日の夜
2.7月7日の夜
3.7月8日の夜
正解は、1.7月6日の夜
七夕の飾りは「一夜飾り」が一般的で、7月6日に飾ってその日の夜まで飾ります。6日の夜には引き上げ、7月7日に海や川に流すのが古くからの習わしです。
第三問
七夕で笹や竹を使う理由は何でしょうか?
1.抗菌作用があるから
2.彦星が牛に笹を食べさせていたから
3.昔から身近にあり利用しやすかったから
正解は、1.抗菌作用があるから
昔から竹や笹には抗菌作用があることで知られ、魔除けの効果があるとされていました。
七夕のときは食べ物が腐りやすい時期でもあり、お供え物の防腐剤としても利用されていたようです。
みなさんは何問正解しましたか??
この記事を書いた人
- ・総合旅行業務取扱管理者
・総合旅程管理主任者
・トラベルコーディネーター
・エリアスペシャリスト
(ハワイ・オーストラリア)
初めての海外旅行はホノルルマラソン(ヘロヘロで完走)『旅の価値は無限大』を合言葉にこれからの新しい旅行スタイルを提案します
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